マディラ
鹿児島市の天文館 高見馬場バス停付近あります日本ワインを楽しむワインバー、 ヴィエイユヴィーニュ72の竹之内です。
さて、最近は続けてのzoomセミナーを受講いたしましたがその中で前後致しますが興味深内容のマディラについてお話させていただきます。
酒精強化ワインのマディラは大航海時代、船に積まれて赤道を越えて世界を巡り熟成を重ね、最初はアメリカ大陸でその価値が認められ西欧世界に伝播していったポルトガルのリスボンとモロッコの延長線上に浮ぶ島のワインです。
フランス料理のソースで使うイメージが強いのですが、栽培量の多いティンタ・ネグラの黒ブドウから造られる甘口が一般的に知られるタイプかと思われます。
セルシアル⇔ヴェルデリョ⇔ボアル⇔マルヴァジアの白ブドウ品種により96%もあるアルコール添加のタイミングが決められておりブドウ品種とタイプに分かれます。そしてカンテイロとエストゥファと呼ばれる方式で暑い船倉での航海を再現しワイン造りをおこなっておりマデイラ独特の大航海時代の香りと味わいを現在も忠実に再現しています。
お料理と相性も様々で比較的残糖の少ないタイプのセルシアルやヴェルデリョはオイル系のパスタですとかシンプルに白身魚のグリル等。残糖のあるボアルやマルバジアはクラシックペラやガナッシュなどデザート系との相性のよさを感じます。
酒精強化タイプの良さは酸化熟成していることとアルコール添加することによる堅強な酒質由来の保存性の高さにつきると思います。
カンティロで20年以上熟成させたフラスケイラなどお店の裏メニュー熟成期間長めのハード系チーズと一緒に提供できればおもしろいかもしれません。
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